こんにちは、個別指導EVICSの鈴木です。
今週は、中学1年生で方程式を習い始めた生徒が、何人も同じところで手が止まっていました。
整数だけならスラスラ進む鉛筆が、分数が一つ入った途端にピタッと止まる。そんな場面に心当たりはありませんか。

正直に言います。方程式で分数が出るたびに止まってしまう子に必要なのは、方程式を解くテクニックをもう一つ増やすことではありません。先に分数の計算まで戻って学び直す「順番」だと、私は考えています。

テクニックを足すほど、土台が見えなくなる

約30年、この教室で子どもたちの手元を見てきました。
方程式が苦手だという相談を受けると、最初に「移項のコツ」や「公式の使い方」を聞かれることがよくあります。
ですが実際に手が止まっている場所を一つずつ確認すると、原因は方程式そのものではなく、何年も前に習った分数の計算に戻るケースが少なくありません。

そこに気づかずテクニックだけを重ねると、一時的に解けても応用で崩れるという状態を繰り返してしまいます。少し形を変えた問題になるたびに同じところでミスが続き、本人も「なぜ分からないか」が見えにくくなっていきます。

分数の計算は小学生の単元ですから、中学生になってから「今さら戻る」のは、本人にとっても保護者にとっても気が引けるものだと思います。ですが本当に必要なのは新しい解き方ではなく、一度戻る勇気なのです。

家庭でできること

明日、分数を含む方程式で手が止まった箇所があれば、そのページをそのまま塾の先生に見せてください。「ここで止まった」と見せるだけで十分です。

分数の計算から確認すべきかどうかは、私たちが見極めます。テクニックを増やす前に、戻るべき場所を見極めることが、遠回りに見えて実は一番の近道です。

新しいテクニックを探す前に、少し前に習った分数の計算を一緒に確認してみてください。そこから、お子さんの土台は少しずつ強くなっていきます。

分数のところが気になる方は、次の授業で遠慮なく先生に聞いてみてください。
すべては子どもたちのために!
それではまた。